はじめに
Power Automate Desktop(PAD)では、「変数の設定」アクションを使用してさまざまなデータ型の変数を設定できます。本記事では、設定可能なデータ型の一覧と、それぞれの設定方法について解説します。
この記事でわかること
PADで設定可能なデータ型の一覧と、それぞれの設定方法
PADで設定可能なデータ型一覧
Power Automate Desktopの「変数の設定」アクションでは、以下のデータ型を設定できます。
- テキスト(String)
- 数値(Integer, Float)
- ブール値(Boolean)
- 日付/時刻(DateTime)
- リスト(List)
- データテーブル(DataTable)
- 空(null, empty)
1.テキスト(String)
設定方法
クオーテーション(ダブル””orシングル”どちらでも可)で囲む
Text:
‘Hello, World!’
“Hello, World!”
出力結果

補足
2025/02/22現在、クオーテーションで囲わなくてもテキスト値として認識されるようになりました。

クオーテーションを入れてしまうと、クオーテーションごとテキストとして認識されてしまいます。

2.数値(Integer, Float)
設定方法
整数や小数を扱う。数字のみ入力。
Int:
123
Int2:
-45
Int3:
6.78
出力結果



小数点28桁まで扱うことができます。

3.ブール値(Boolean)
設定方法
真偽値(TrueまたはFalse)。クオーテーション不要。
Bool:
True
Bool:2
False
出力結果


4.日付/時刻(DateTime)
設定方法
日付や時刻の情報を格納するデータ型。日時の計算や比較が可能。
日付の区切りはスラッシュ(/)でもハイフン(-)でも、どちらでも問題ないです。
DateTime:
2024/01/01
DateTime2:
2024-01-01
日付と時間の間はスペースで区切ります。
スペースは半角でも全角でも、どちらでも問題ないです。
DateTime:3
2024-01-01 09:00:00
DateTime4:
2024-01-01 09:00:00
数字が一桁の場合、頭の0はあってもなくても同じ意味です。
また、時間の秒は省略できます。
DateTime5:
2024-1-1 9:00
時間の分はさすがに省略できません。


「テキストをdatetimeに変換」アクションを用いることで
DateTimeとして認識されるか、確認ができます。

出力結果





5.リスト(List)
設定方法
複数の値を格納するリスト(配列)
中括弧[]を使用して値をカンマ(,)で区切る
List:
%[‘Item1’, ‘Item2’, ‘Item3’]%
List2:
%[1, 2, 3]%
出力結果


6.データテーブル(DataTable)
設定方法
表形式のデータを格納するデータ構造。行と列を持ち、リストの集合として扱える。
前述のリスト型を波括弧で囲うことでデータテーブル型にできます。
カラム名(列名)のデフォルトは「Column(数字)」です。
DataTable:
%{[‘Item1’, ‘Item2’, ‘Item3’] }%
^を頭につけると、カラム名を指定することができます。
DataTable2:
%{ ^[‘Column1’, ‘Column2’, ‘Column3’] }%
上記を合わせると、カラム名、データを指定することができます。
DataTable3:
%{ ^[‘Column1’, ‘Column2’, ‘Column3’], [‘Item1’, ‘Item2’, ‘Item3’], [‘Item4’, ‘Item5’, ‘Item6’] }%
データの数とカラムの数が一致しない場合、エラーになります。

値を空にしたい場合は””を入れることで解消できます。


出力結果



7.空(null, empty)
設定方法
値が存在しないことを示すデータ型。
%”%
出力結果

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