JSONを使用してカスタムオブジェクトを作ってみる【Power Automate Desktop】

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はじめに

Power Automate Desktop(以下PAD)とは、Microsoft社のRPAツールです。
単調な定常業務を”自動化”することで、業務効率の向上や人件費、工数の削減することができます。
また、ノーコードでフローを構築できる、Microsoft製品とのシナジーがあるといったメリットがあります。

この記事でわかること

JSONを用いたカスタムオブジェクトの作り方

そもそも”カスタムオブジェクト”とは

「カスタムオブジェクト型」は、複数のプロパティを持つデータを効率的に管理するために使用されます。

カスタムオブジェクト型は、キーと値のペアを持つデータ構造であり、JSON(JavaScript Object Notation)形式に近い概念です。オブジェクト内部には、文字列、数値、配列、さらには別のオブジェクトを格納することが可能です。

{
  "名前": "ちびごん",
  "年齢": 4,
  "スキル": [
    "Roam around",
    "Dig a burrow",
    "Vocalize",
    "Shed its skin"
  ]
}

PADの画面では、以下のように表示されます。

カスタムオブジェクトは[名前]:[値]のデータ構造をしています。
“スキル”の値に[詳細表示]と記載があります。
クリックしてみると

“スキル”の中にリスト型の値が入っていることが確認できます。

カスタムオブジェクトから値を上手く取り出す方法

ピンと来ない方はこちらをご覧ください。
“カスタムオブジェクト”から値を取り出す【Power Automate Desktop】

特徴

  • キーと値のペアでデータを管理:辞書型(Dictionary)とも呼ばれ、データを階層的に整理可能。
  • 動的にプロパティを追加可能:実行時に新しいキーを追加できる。
  • 入れ子構造(ネスト)が可能:オブジェクト内に別のオブジェクトを含めることができる。
  • JSONとの親和性が高い:APIとのデータ連携に適している。

メリット

1. 可読性が高く整理しやすい

データをキーと値のペアで格納するため、スクリプトの可読性が向上します。

2. 柔軟なデータ管理が可能

配列や入れ子構造を活用することで、複雑なデータを効率的に管理できます。

3. JSONとの互換性

Web APIとの連携時にJSONを扱うことが多く、カスタムオブジェクトをJSONに変換することでスムーズなデータ受け渡しが可能です。

デメリット

1. 操作が複雑になりがち

シンプルなデータ構造と比べると、オブジェクトの構造を正しく把握する必要があり、ミスが発生しやすくなります。

2. 配列との相互変換が必要になる場合がある

一部のアクションでは配列を前提としているため、カスタムオブジェクトを配列に変換する手間が発生することがあります。

3. デバッグが難しい

オブジェクトの階層が深くなると、デバッグ時に値を確認するのが大変になることがあります。

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